| その娘は名だたる美しさで、また正直で慎み深く、そして天性の愛らしさを持っていたため、あらゆる人々が娘を称賛していました。一家はその美しい娘をとても誇りに思っていたのです。
ある日娘の父親は、スペイン人の有力な船長を娘の婿に迎え入れようとしました。それを知ると娘はひどく取り乱し、町から逃げ出してグアム北部の人目につかない静かな海岸にたどりつきました。月の輝くその美しい浜辺で、娘はチャモロ族の貧しく若い兵士と出会い、そして恋に落ちたのです。娘は日が沈むと浜辺の同じ場所に隠れるようにして、何度も愛しい恋人に会いました。
しかし娘の父と、船長、そしてスペインの兵士達は恋人達をタモン湾にそびえる崖の上まで追いつめて行きました。そしてとうとう恋人達は、近づいてくる兵士と切り立った崖の間に取り残されてしまったのです。若い兵士は娘と自分にそれ以上近づかないようにと警告し、娘の父は兵士達に動かぬよう命じました。 |